またひとつ歳をとった

 36歳になった。36といえば相当に約数の多い数字。素数が好きな自分にとってはあまりにも割り切れすぎるこの数字にあまりいいイメージはない。ただ、36歳の自分は、その数字が示すようにいろいろなことを割り切って生きていく必要があるのかもしれない。

 長期的な人生設計においては、現在の自分はまずまず順調だ。多少予定より体重が増えていることが想定外ではあるけれど、大きな脱線はない。方向性はこのままで、来るべき40歳というひとまずのゴールに向かって進んでいくつもりだ。

 しかし、短期的な人生設計においてはだいぶ予定が狂ってしまっていると言わざるを得ない。たとえば仕事。予定よりも再就職が一ヶ月遅れてしまった。結果的に条件のいいところが見つかったとはいえ、時期的な見通しについては甘かったとしか言いようがない。

 そして勉強。本試験での悔しさ、そして基準点発表で叩きのめされたはずのあの反発心はどこかに消えてしまった。モチベーションの低下を食い止めるべく恩師に発破をかけてもらったりしたが、就職活動にかまけて調子はまだ取り戻せていない。今後、勉強に充てられる時間は確実に減るというのに、非常に由々しき事態に陥っているといっても過言ではない。10月2日の不合格通知で再燃することを願うしかない。そこが最後のチャンスだ。

 やりたいことはたくさんある。が、やるべきことは仕事と勉強のふたつしかない。それ以外は全部後回しにしてもいい。自分が置かれている場所で満開に咲くことだけに専念しなければ、すべてが中途半端になり、ひとつも結果を出せずに枯れてしまうだろう。

 36歳の一年間は、やるべきことだけをし、それ以外のことは割り切って、バッサリと切り捨てて生きることを心掛けたい。