いまさらMy Little Lover

 勉強中のBGM選びには苦労する。勉強中にBGMが必要なのかどうかは今は置いておいて、最近はずっとMy Little Loverを聴いている。いまさら感が強いと自分でも思うけれど、改めて聴いてみると懐かしさを通り越して新鮮さを感じる佳曲の数々。それに、akkoの声は生活の背景に溶け込むやわらかさがあって、決して邪魔にはならない。

 My Little Loverは自分たちの世代では知らない人はいないくらいの超有名ユニットだ。なかでも3rdシングル『Hello, Again 〜昔からある場所〜』は時代を越えて残る歴史的名曲だと思う。多少飽きはきているけれど。

Hello, Again 〜昔からある場所〜

 とはいえ、リアルタイムでMy Little Loverを経験してきた世代にとってはシングルよりもアルバム『evergreen』こそが究極だろう。『Man & Woman/My Painting』、『白いカイト』、そして前述の『Hello, Again』と立て続けにヒットを飛ばし、それらを引っさげて満を持してリリースした1stアルバム『evergreen』は売れに売れた。名盤と呼ぶにふさわしい内容になっている。

 なかでもタイトルチューンの『evergreen』は名曲中の名曲だ。CMでも使われていたので印象に残っている人も多いだろう。自分の中では今でもマイラバのベストソングだ。 

evergreen

 ちょうどこのアルバムが出た時期は受験戦争真っ只中だったので、当時も勉強中のBGMとして流していたという経緯がある。17年経って、また同じ曲をバックに勉強しているというのも不思議な感じだ。

 しかし、アルバム『evergreen』以後、自分の中でMy Little Loverの存在感は徐々に薄れていった。世間の感覚も同じようなものだっただろう。もちろん『ALICE』や『shuffle』などの良いシングルはあったのだが。

 ところが2004年公開の映画『深呼吸の必要』でマイラバ熱が再燃することとなる。この映画、内容の出来自体もいいのだが、エンディングで流れるマイラバの主題歌が胸を打った。もちろん映画による想い出補正がされていることは否めないが、それでもやっぱり『深呼吸の必要』はすばらしいと思う。

深呼吸の必要

 こうしてマイラバの楽曲を聴き直してみると、改めてそのクオリティの高さに驚く。今回、自分がまだ知らないマイラバの曲を発掘してみたが、まだまだ以下のような名曲が(自分のなかでは)埋もれていたことが判明した。探せばもっともっと出てくるだろう。

未来ボリビア 

り・ぼん

 経年しても決して色褪せないMy Little Loverは、いつまでもevergreenだ。